戦後50年ほど、日本は長いインフレ時代を送り、
1990年代以降のバブル崩壊後は、
「失われた20年」と
呼ばれるデフレ時代を経験してきました。
2013年4月から日本銀行の総裁に黒田氏が
就任して以降、異次元緩和政策が導入されました。
緩やかなインフレが望ましいと考え、2%のインフレ目標を
掲げて、政府はデフレ脱却へ推し進めています。
インフレ時代を迎えるにあたって、
資産運用は欠かせません。
まずはその理由を紐解いていきましょう。
資産運用でインフレ対策を
三浦 義明
株式会社シノケンハーモニー
代表取締役
1995年6月株式会社日商ハーモニー(現シノケンハーモニー)入社。
2008年4月株式会社シノケンハーモニー代表取締役に就任。
その他、シノケングループ各社の物件管理会社、介護事業会社の代表取締役、建設会社、賃貸管理会社、少額短期保険会社、DX事業会社等の取締役を兼任。
お金の価値は常に一定ではなく、物価が変わることでお金の価値も変動しています。
たとえば今、100円で購入できているコーヒーも、物価が上昇しインフレの影響を受けて120円になると、同じコーヒーでも100円では買えなくなります。
反対に物価が下落してコーヒーの価格が80円になれば、20円のおつりが来ます。
これが、パソコンの価格ならどうでしょうか?
10万円で買えたパソコンがインフレの影響により12万円になると、今までの価格帯である10万円では買えません。つまり、政府が掲げるインフレ時代へ突入した場合、現金は知らぬ間に目減りするのです。
もちろんお金の価値が変わるということは、金利、株価、為替などへの影響も大きいものです。
一般的にインフレであれば、株価は上昇、金利も値上がりし、為替は円安傾向になり、現金の価値は目減りします。
反対にデフレであれば、株価は下落、金利も値下がりし、為替は円高傾向になり、現金の価値は上がります。
お金の価値は経済に大きく左右されるため、家計へダイレクトに影響を与えます。
私たちはその時代に合った運用方法を模索する必要が出てきます。
冒頭で触れた「失われた20年」という月日の中で、現金の価値を信じて、
貯蓄する日本人は多くいます。
しかし、もらえる公的年金は減額が
確実視されて、支給開始年齢の引き上げも検討されています。
現金の価値は目減りし、経済が大きく変動していく中でデフレ時代
のままの運用方法で果たして将来の資産を守り抜けるのでしょうか?
これからの時代を生き抜くためには、
自分自身の努力で
資産運用の知識を
身につけることが、最大の
リスクヘッジ
といえるでしょう。
インフレ時の資産運用は現金のまま持っておくと目減りしてしまうため、投資するなど運用することが必要になってきます。
しかし、どのような投資を選択するかも重要です。
国債や定期預金はどうでしょうか?金利は負債の増加を懸念して、大きく値上がりする可能性は低く、昔のような高利回りを期待するのは難しいでしょう。
金やプラチナなどの現物資産はインフレ率に強いですが、原油価格やアメリカ、中国の経済情勢など、
影響範囲が大きいのも特徴です。日々の動向チェックが必要なため、忙しいサラリーマン、OLにはあまり向かない投資です。
投資信託・株式投資やFXは、利回りもよく、少額から始められることもあり人気です。
しかし、株式投資やFXを行う場合は多くの海外投機家たちの動きに注意が必要です。
彼らの目的は投資ではなく、投機なのです。投資は中長期的な運用を指しますが、投機は短期的な運用が主体です。短期トレードによるハイリスクハイリターンな運用を行うため、彼らの作る大きな波に呑み込まれる可能性があります。
また投資信託もプロに運用を任すとはいえ、海外投機家の大きな流れには逆らえず元本割れすることも考えられます。
為替も株価もチャートを見れば数値的分析だと
考えがちですが、
その数字を動かしているのは
投資家という人間の心理です。
売り注文が増えれば一気に
急落することもあるため、
長期運用を目指す素人が
手を出すのは危険です。
不動産投資であれば、家賃収入という安定した収入とともに、現物資産である不動産が手に入るのも魅力です。インフレ傾向でも家賃が0円になることはありませんし、むしろ物価上昇とともに、家賃も上がる可能性があります。
しかし、不動産投資の魅力だけに目を向けて、勧誘電話の営業マンに言われるがまま、不動産投資を始めることは危険です。不動産投資は魅力のみではなく、リスクとその回避方法を知ることが非常に重要な投資です。
「節税になります」「絶対に損はしません」など不動産会社のしつこい
勧誘電話を経験したことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
不動産投資における失敗事例の多くはこうした「言われるがまま」
「知識不足で」と始められてしまった場合が多いものです。
「利回りが良くて買ってみたけど、空室だらけで困っている」
「高いリフォーム代金の支払いが突然やってきた」など、物件選び、
不動産会社選び、管理会社選びで失敗しては資産を失ってしまい
かねません。
パートナー選びには長期実績が
あって信頼できる良質な
会社選びを慎重に行いましょう。
インフレ時代はもうそこまで来ています。
デフレ時代の運用方法では資産は目減りする可能性が高いです。
正しい知識を身につければ、忙しいサラリーマンには特にメリットの多い不動産投資。
インフレ対策のリスク分散に検討してはいかがでしょうか。
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