自宅、投資用に関わらず住宅ローンを組む際に『団信』がついてきます。
「生命保険代わりになる」ということを解説しますと、一般的に『団信』とか『団信保険』とか言われますが、正式には『団体信用生命保険』という名称です。
自分に万が一のことがあったときの備えとして加入する生命保険なら、入るも入らないも自身の自由です。
しかし、団体信用生命保険はローンを組む際には必ず加入する保険です。
保険契約では、「契約者」と「被保険者」、そして「保険金受取人」がいます。
契約者が保険会社と契約を結び、被保険者になにかあったときに保険金受取人に対して保証が支払われるのが一般的な保険の契約です。
団体信用生命保険の場合、お金を借りる「お客様」が「被保険者」、そしてお金を貸す側の「金融機関」が「保険契約者及び保険金受取人」となります。
被保険者が亡くなったり、保険会社が定めた高度障害に該当するなどの事情からローンを返済する事ができなくなった場合に、「金融機関」に対して保険金が支払われるという仕組みです。
保険金の受取人は「金融機関」なのです。
保険金はあなたのご家族のもとにいかないだけで、実際には、借入残高分の保険金が保険会社から金融機関に支払われます。
そして、ローンのないご自宅や投資用マンションといった資産がご家族に残されるのです。
残された資産がご自宅であれば住み続けることができますし、投資用マンションであれば、家賃収入が毎月の不労収入として得られます。
あるいは、まとまったお金が必要であれば、投資用マンションを売却して現金化することもできます。
具体的にはどういうことなのでしょうか。
借金をせずに投資用マンションを1戸購入した佐藤さんと、ローンを組んで投資用マンションを3戸購入した鈴木さんを例に解説しましょう。
佐藤さんも鈴木さんも、投資できる自己資金が1000万円とします。
佐藤さんはその1000万円で借金をせずに1戸の投資用マンションを現金購入しました。
毎月の手取り家賃収入を5万円と仮定します。
佐藤さんに万が一のことがあった時、ご家族に毎月5万円の不労収入が残ります。
一方、鈴木さんは自己資金1000万円を頭金としてローンを組み、3戸のマンションを購入しました。
ローンを組む際、鈴木さんは団信に入っています。
鈴木さんの場合、月々のローン返済額を差し引くと、手取りの家賃収入は3戸分合わせても数万円程度です。
しかし、鈴木さんに万が一のことがあった時には、3戸のローンのないマンションを家族に残すことが出来ます。
毎月の手取り家賃収入を1戸あたり5万円と仮定すると、毎月15万円の収入が入り、大切なご家族の生活を支えていきます。
これが、生命保険の代わりと言われる「団信保険」の大きな特徴です。
保険料はローン金利に含まれているケースが大半です。
しかし、生命保険のように、加入時の年齢が高いと保険料も高額になるということは、一部の例外を除けばありません。
そして、万が一のことがあった時にご家族に資産を残すことを考えると「現金」よりも「不動産」のほうが税金も安くて済みます。
投資用マンション購入でも団信が適用になります。
こうしたローンを上手に利用しながら、大切なご家族のために、資産運用を検討されてみてはいかがでしょうか。
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